GACC海外生産企業登録:中国向け食品輸出の「入場券」
中国で食品を輸入・販売する際、最初に確認すべきなのは製品ラベルではなく、製造工場がGACC(中国海関総署)の海外生産企業登録を取得しているかどうかです。中国では、海関総署令第248号『輸入食品海外生産企業登録管理規定』(2022年施行)に基づき、免除対象となる品目を除き、すべての輸入食品の製造に携わる海外企業はGACCへの登録が義務付けられています。登録後に付与される18桁の中国登録番号は、製品のラベル表示や輸入申告時の必須情報として使用され、記載がない場合は通関が認められません。
登録には2つのルートがあります
輸出国当局による推薦登録:食肉、水産物、乳製品、燕の巣などの高リスクカテゴリーの食品に適用されます。この場合、海外企業が直接GACCへ申請することはできず、輸出国の主管当局を通じてGACCに推薦申請を行う必要があります。
企業による自主登録:大半な一般食品、保健食品原料が対象となります。企業自身または中国国内の代理者を通じて、「輸入食品海外生産企業登録管理システム」からオンラインで申請でき、登録完了まで1~3 か月程度を要します。
登録の有効期間は5年間で、有効期間満了前には更新手続きが必要です。
申請・確認書類:登録申請書、工場の営業許可証・企業の資格を証明する書類、生産工程及び衛生管理に関する資料、HACCPまたは同等の食品安全管理システムに関する証明資料。また、主管当局による推薦登録の場合は、輸出国主管当局が発行する推薦書が別途必要となります。審査期間は数週間から数か月と幅があります。書類は長期有効と認められますが、情報変更時は速やかに更新する必要があります。
よくある申請上の不備・却下理由:
- 工場の実際の所在地と、申請書類に記載された住所が一致していない
- 申告した製品カテゴリーと、実際に生産する品目が一致していない
- 衛生管理・品質管理資料や推薦書が不足している
特に重要なのは、登録番号は製品ラベルと通関書類の両方に記載する必要があり、これを怠ると通関できない点にも注意が必要です。
「GACC 登録が必要だと知らなかった」 「自主登録と推薦登録のルートを間違えてしまった」 こうした認識のずれによる手戻りは、海外企業の中国市場参入において少なくありません。詳しくご相談をご希望の場合は、お気軽にご連絡ください。
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